チェルトナム - 夏模様

21 July 2018

20180722_020416.jpg7月も中旬を過ぎました。この10日間は宿泊の予約もなく、私たちにとってはシーズンの中休みといったところです。イギリスの7月は、これが夏の気候?と言いたくなるような、気温が低い、曇り空の多い年も多いのですが、今年は天候、気温に関する限り、本物の夏となりました。5月中旬から二ヶ月間、雨らしい雨もなく、ずっと晴天の日が続いているのです。湿度が低く、日中の気温も23-24度くらい、陽ざしは強いものの、「さわやか夏」だったのですが、6月後半からは急に30度近くまで上がるようになりました。予報では8月に入ってもこの傾向が続くとのこと。 貯水池の水位が下がり、旱魃に近い状況です。近々、庭の水撒き、洗車用のホースの使用が禁止になるとの報道もあります。緑のカントリーサイドも茶色に変わり、農家は、農作物、牧草が枯れて深刻な状況です。ジョンは毎日のように市営農園の畑に水をやりに自転車で通っています。そんな今年のイギリスの暑い夏ですが、日本から訪れるお客さんにはあまり気にならないようで、暑い、暑いと言いながらも精力的に観光に出かけて行きます。日本に比べると、湿度が低く、朝晩は気温が14,15度位に下がるので過ごしやすいのでしょう、「まるで避暑地に来たようです」との言葉は大げさではないかもしれません。 私はといえば、長年のイギリス暮らしで、こちらの気候に慣れ、寒さには強いのですが、暑さにはめっきりと弱くなりました。気温が28,29度を超す日は、買い物等の外出はなるべく涼しい午前中に済ませ、家に戻ってくる時も日陰を選んで歩く始末です。午後はなるべく家から出ないで過ごすようにしています。我ながら情けないのですが。
先週、運動不足解消のため、朝、早めに出てハイキングに行ってきました。コッツウォルズの牧草地は茶色に変わり、夏に枯れ草を食べなければならない羊たちも心なしか元気がないように見えました。もちろん、足りない栄養は餌で補充はされてはいるのでしょうが。

20180720_021749.jpg20180720_021701.jpg20180720_021934.jpgチェルトナム市内では、6月から9月頃まで商店街を中心にハンギングバスケットが飾られます。色鮮やかな、ボリュームたっぷりの花のバスケットはイギリスの夏の風物詩と言えるでしょうか。雨が降らないのに生き生きとしているのは、市の職員がせっせと水遣りをしているのでしょう。市庁舎の窓辺も花で飾られ、大通りの花壇も定期的に花が植え替えられ、夏の間は街がより華やかになります。 チェルトナムはイギリスで住みたい町のベストテンに入っているそうなので、市としてはきれいな町のイメージを保つのにも熱心なのかもしれません。今年も上がった高い市民税、街をきれいに保つのにはかなりの予算が組まれるのでは、と、カラフルな花を眺めながら、ちらっと頭をかすめてしまいます。写真にあるバスケットの上の部分に王冠の飾りがあるのがいかにもイギリスらしいです。

それ以外に、私が、ああ、夏休み、と感じるのは、タウンセンターに観光客の姿が目立ち始め、自宅の周辺が子供たちの声でにぎやかになることです。すぐ近くにある私立校の寄宿舎が6月末で夏休みに入り、家の周辺が一時的に静かになるのですが、しばらくすると、もっと賑やかな子供たちの声が聞こえてくるようになります。主にスペイン、イタリア、フランスから何十人もの子供たちが夏休みを利用してやってきて、学校の寄宿舎が子供たちの宿泊所となります。先生に引率された小、中学生のグループが頻繁に我が家の前を、朝は8時前から、夜は、何かイベントがあるのか、10時位に戻ってくることもあります。約一ヶ月間、昼も夜も子供たちのざわめきが聞こえるのがこの時期、そして、声が途絶えると、夏休みが終る、毎年そんな風に夏を感じています。

20180710_055506.jpg20180715_024900.jpg 夏、スーパーで最近目立つようになったのがスイカです。元々イギリスでは気温が低く育たないので、この国ではあまり馴染みのない果物で、ジョンもそれほど好んでは食べません。私にとっては昔、冷房がなかった子供の頃に食べた冷やしたスイカ。夏には一度は食べたいなつかしい果物です。日本で売っていたものと比べて小ぶりのスイカは、主にスペインからの輸入で、種が小さいので気にならず、そのまま食べられます。値段も1個、350-500円と手頃です。この時期、スイカの他にソラマメも楽しみです。市営農園の畑でジョンが毎年ソラマメを育てています。今年は好天気のせいか出来がよくおいしいのですが、食べるのは私だけです。スーパーでも夏に限って売ってはいるのですが、やはり日本ほどには親しみがない食べ物のようです。畑から採ってきたばかりのマメを剥いて、ゆでて食べるソラマメは、私にとって日本の夏を思い出す馴染みの味です。東京で暮らしていた時の真夏の、あのじっとりとした暑さの中の「生ビールと枝豆」のおいしさにはおよびませんが、今年の暑い夏は、スイカとソラマメでちょっと満ち足りた気分です。逆に、私にはそれほどおいしいと思えないのが、ジョンの好物のルバーブとグーズベリーです。毎年のイチゴ摘みの際にも、必ず買うのがグーズベリー。鋭いトゲのある潅木に成る薄緑色の見た目とてもきれいなベリーです。 砂糖を加えて煮てヨーグルトや、温かいままカスタードをかけてデザートとして食するのですが、私にはイマイチおいしさがわかりません。 食べ物の好みも育った環境で違ってくるということです。 写真はソラマメと庭で採れたブラックカラントです。日本語でクロスグリ、フランス語でカシス。ある程度の量が採れたらジャムを作ってみるつもりです。 余談ですが、同じ「もの」の名前でもフランス語だとおしゃれに聞こえるのが不思議です。カシス以外でも、例えば、マロニエ。英語ではホースチェスツナッツ(栃)。大分響きが違いますよね。

20180629_074040.jpg今月は思いつくままに書いたので、とりとめのない文章になってしまいました。
月末からまたお客様で忙しくなります。 普段は雨が降らないように、と願っているのに、今年ばかりは、早く普段のイギリスの気候に戻って欲しいと切に感じているこの頃です。
我が家に入り浸っている近所のネコです。あまりにも無防備に寝る姿が可愛くて、つい写真を撮ってしまいました。





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