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Enjoy a day out in the English Countryside
ハイキングのお勧め
4月始めからずっと続いていた不安定な天候は5月に入っても変わらず、訪れるお客様が気の毒でしたが、20日過ぎから急に天気のパターンが変わり、やっと遅い春らしくなりました。突然、街中が明るくなった気がします。 先週、好転したしたお天気の下、千葉からきていた私の友人達と一緒にコッツウォルドにハイキングに行ってきました。陽射しは強いものの、青空の下、菜の花の黄色い絨毯、小麦畑の緑の絨毯とパッチワークのような田園風景の中を、観光客も行かない小さな村を4つ巡りながらの4時間の楽しいウォーキングでした。野原にはキンポウゲ、サンザシの白い花、フットパスの合間に歩く田舎道の道路わきはレースフラワーが満開でした。5月はコッツウォルドが一番華やかな季節です。 農家の私有地である、羊や牛が散らばる牧草地を横切ったり、小麦畑の真ん中を通るフットパスが通ることもあるのですが、歩く人の権利として誰でも入って行けます。利用するハイカー達も牧草地を区切るゲートはきちんと閉める、犬は必ず綱をつけるなどマナーは徹底しているようです。
コースとしては、コッツウォルドウエイというイギリス人に人気の縦走路を始め、ウインドラッシュトレイルなどいくつかの縦走路があり、また、ハイキングコースを載せた本も出ていますが、私達が歩くのはもっぱらジョンが決めたオリジナルコースです。 チェルトナムに住み始めてから、明日はハイキングと決めた前日は、ジョンが2万分の1の地図を拡げてフットパスをなぞりながら周遊コースを作ります。これまでさまざまなフットパスを歩いてきましたが、これはいいコースというのは意外と少ないのです。先週歩いたのはそんな少ない気に入ったコースの中の一つです。 実は本人はコッツウォルドよりも湖水地方でBBをしながら山岳ガイドをやりたかったのですが、諸事情で湖水地方は無理とわかり、チェルトナムに落ち着いた次第です。15歳頃にはもう住んでいたマンチェスターから一人で湖水地方に行き、17歳の時には一人で乏しい資金で南フランスを2週間歩いてきたという、根っからの自然好きです。私と知り合ってからも、機会があるごとに二人でキャンプ道具を背負って山旅を続けてきました。 24年前に、アメリカ東部を縦断する3千キロ以上もある長いアパラチアントレイルを二人で5ヵ月半かけて歩いたのですが、最後まで歩き通せたのもジョンのおかげです。私にとっては一生に一度の大冒険でした。
ここ2,3年、少しづつですが、ハイキングが目的でコッツウォルドを訪れるお客様が増えてきていますが、私達にとっては嬉しいことです。アップダウンの少ないコッツウォルド丘陵は無理なく楽しめるハイキングには最適です。
一番上の写真は、菜の花畑、サンザシの花、牧草地と層のおもしろさが気に入ったものです。二番目はきんぽうげ、菜の花とは違い自然な黄色の野原です。三枚目はハイキングの途中で出会ったロバです。馬は(乗馬用)よく見かけるのですが、ロバとの出会いは珍しいです。人懐っこいかわいいロバたちでした。