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Enjoy a day out in the English Countryside
クリスマス休暇後の一月
11月から続いていたクリスマス一色のイギリスの空気は25日を過ぎるととりあえず落ち着きますが、クリスマス前から祭日の元旦まで休暇を取る人が多いので、その間は祝日が続くようなものです。休暇最後の日の元旦は翌日からの日常生活の再開に備えてゆっくりと過ごすことになります。クリスマス休暇中は日本の3ヶ日と同じで飲んだり食べたりする機会が多いのですが、イギリスの場合はその間のカロリー摂取量が半端でなく高くなります。最近は、クリスマス前後に家族や来客にパーティーフッド、いわゆるおつまみ的なものを用意するのが人気で、スーパーにはこの類のものがずらりと並びます。スモークサーモン、生ハム類、小さなソーセージをパイ生地で包んだもの(pig in the blanketと呼ばれ親しまれています)、何種類ものチーズを並べたもの、日本の餃子やサモサも人気です。プラス、クリスマスだからと、普段でもみんなよく食べているチョコレート、ポテトチップス、ケーキ類の消費がグンと増えます。お気づきでしょうが、すべてカロリーの高いものばかりです。もちろん、お酒の方も甘いシェリーやポートを含め、様々な種類がクリスマス用に用意されます。一度、クリスマスの後にジョンのお姉さん宅を訪ねたら、いろいろ並べてくれたのですが、野菜の類はゼロでした。クリスマスが過ぎるとお店には売れ残って値引きされた商品が並びます。長持ちのするクリスマスプディングは来年用、イタリアのパナトーネ、ドイツのシュトールンなどなど。
そんなわけで、クリスマス休暇が終わると、増えた体重を減らすために、せっせとジムに通ったり、ジョギングをする人が増えるのは当然なことでしょう。甘いもの大好きなイギリス人であるジョンの場合は私が監視下?では、際限なく食べることはないし、朝晩のウオーキングの効果もあり、アメリカで減量した6キロを3キロ戻しただけ、とは本人の言葉です。でも、スーパーで見つけた値引きされたケーキの魅力には勝てなかったようです。
この国では成人病の原因でもある肥満は大きな問題です。肥満もある一定以上の体重(英語で Obese と言います)まで増えると、体に大きな負担になるため、脂肪を取り除く手術を受ける人の話は聞いたことがあります。ごく最近、減量のための注射を何か月か続けると体重を減らせる方法が見つかり、最初の患者の治療過程をニュースで報じていました。この減量用の薬が高額で、NHS(国民医療制度)でこれを始めると莫大な費用がかかり、ただでさえ逼迫しているNHSの財政が破産に追い込まれるとのこと。体重管理は自己責任でしょう、とジョンと話していたのですが、アルコールもドラッグ中毒者の治療もこの国では無料なので、予算はいくらあっても足りるはずはないと思えます。肥満の治療としてこの高額な薬がNHSで適用されることにはならないと願うばかりです。
1月11日の土曜日はお隣のご夫婦、トム&ガーランドの結婚五十周年記念日だそうで、その記念パーティーに招待されました。チェルトナムで一番大きなクイーンズホテルに集まったのは17人、貸し切りのホールには、夫妻の子供たち、遠くに住むご主人のトムとは14歳からの古い友人夫妻も出席していました。1時から始まったのはアフタヌーンティーでした。もう10年以上も前になりますが、友人とこのホテルでアフタヌーンティーをしたのですが、場所も内容も貧弱でがっかりしたものでした。夫妻によると、ホテルのマネージメントが最近代わったそうで、出てきた3段重ねのケーキ類はすべてホテル内で作っているとのこと、実際に、以前とは比べ物にならないほど見た目も味も改善されていました。
1月8日にジョンの姪のサラに初めての赤ちゃんが生まれました。出産翌日にはもう退院したそうです。日帰りでマンチェスターまで行って、赤ちゃんに対面してきました。写真はグラニー(ジョンのお姉さん)に抱かれたビリー(男の子)です。