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Enjoy a day out in the English Countryside
東京から来た姉弟
春から続いていた雨なしの天気も9月に入ってようやく終わり、しばらく続いた雨のおかげで野原はようやく茶色から緑に戻りました。今月中旬、東京から姉の孫の大学生が二人やってきました。姉の方は一人で二年前にも来たカノン、今回は弟がイギリスに行ってみたい、と言ったので、それでは二人で一緒にとなったそうです。今まで、家族で来たお客は何組もありましたが、ほとんど成人の姉弟の組み合わせは初めてです。元々仲のよい家族で、旅行は今でも両親と一緒の4人で出かけるという珍しい家庭です。カノンに寄ると、今回も家族旅行の流れかな、ということでした。二人でチェルトナムに行きたいと連絡があった時、前回、カノンがあまりにも部屋で過ごす時間が多かったので、何のためのイギリス旅行か?と私の方が相当イライラさせられたので、今回はもっと積極的に活動すること、が条件と伝えました。カノンは前回の旅行経費も自分で、今回もバイトで貯めた貯金で、弟の分も半分負担した、というしっかりものではあります。
チェルトナムで5泊、ロンドンで2泊の旅です。弟のソウイは茨木の大学の寮で自炊しているそうですが、ビックリしたのはその食欲です。普段は朝昼を兼ねて一日二食とのことですが、うちで食べた量はいつも姉のカノンの倍はありました。長くB&Bをやっていましたが、若い男性客は数えるほどだったので、年配のお客に馴染んでいた私には、若い男の子の旺盛な食欲が新鮮に映ったものです。
着いた翌日、チェルトナム見物に出かけるはずが、10時半になっても出かける気配がないので、今回もか、と部屋に様子を見に行ってみると、弟から、カノンが昨夜シャワーを浴びずに寝てしまったので、朝食後にシャワー、シャンプー、今ドライヤーで髪を乾かしているところ、と聞いてまあ納得。若い女の子が身支度にどれだけ時間をかけるのか、を忘れていました。
カノンが三つ、ソウイが二つバイトを掛け持ちしているそうで、職場と友人へのお土産に加えて。両親が20年以上前に来た時に買った愛用のパーカーが古くなったから、見つけたら買ってきて、と頼まれている、と一日目からショッピングが最優先です。まあチェルトナムは小さな町なので、見て回るのに時間がかからないのは事実ですが。その日の夕食の席で、翌日どこに行くか迷っていたので、私の方から、二人とも大学生なんだからオックスフォードを見てきたら、とバスの時刻表を渡しました。若い人のいいところは、地図の用意がまったく必要がないことです。行きたい店も、行き方もすべてスマホが解決してくれます。道に迷うこともなく、オックスフォードの郊外まで歩いて、やっと親のためのブランド物のパーカーを見つけた、と嬉しそうでした。重厚な大学の街も気に入ったようです。
三日目は4人でハイキング。ソウイはジョンの歩くペースにちゃんと付いて行き、ジョンのゆっくり話す英語の説明をそれなりに理解して楽しそうでした。私の方はカノンととりとめのないことを話しながらのんびりと歩き、天気がよかったこともあり、楽しい一日になりました。最後の日は、なんとかお土産買いを済ませ、お昼には私がスコーンを作り、夜はジョンのローストチキンとイギリスの味を経験してもらいました。食事中に、二人が翌日からのロンドン観光計画を話すのを、そうそう、その調子、と心の中で独り言を言いながら聞いていました。
二人には私が日本にいる間もめったに会うこともなく、たまに顔を合わせると、その成長ぶりにビックリする程度でしたが、今回二人と5日間一緒に食事をしたり、話しをしたり、と疲れはしましたが、ジョンも私もいい時間を過ごせたかな、と思っています。翌朝、車でバスステーションに向かう二人におにぎり(ソウイには特大の)弁当を渡して見送りました。