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Enjoy a day out in the English Countryside
オックスフォードでの一日
毎日決まった生活を送っていると、 時々無性にどこかに行きたくなることがあります。 以前は春から初秋にかけてお客さんの相手をしていたし、 シーズンオフになると長めの休暇で海外に出かけていたので、 それほど感じなかったのですが、穏やかな毎日ではありますが、 どうも同じ生活の繰り返しに飽きてしまうようです。 どこかにといっても、 コッツウォルズの村はハイキングで行っているし、 グロスターとかの近くの町は刺激がない、 かといってロンドンは日帰りに往復バスで6時間以上時間を費やすので、 ちょっと無理があります。
たまたま9月に姉の孫達が来た時、 オックスフォードに行ってみたら、 と薦めたのですが、 本人達もけっこう楽しかったようで、私も行ってみようかな、 とふと思いました。 そんな時、 ジョンの生徒さんと話をしていてキムチ作りが話題になりました。時々作るというので、 レシピを聞いたら、材料にオキアミの塩漬けが必要とのことですが、 オックスフォードで手に入るそうなので、 やっぱり一度行ってみようという気になりました。

車だと1時間半もかからないのですが、 路線バスはいくつもの村や町に寄っていくので2時間ほどかかります。 早めにバス停に行き、 二階建てバスの一番前の席に座りました。 オックスフォードへのルートはコッツウォルズの丘陵地帯を通っていくので、 窓からの眺めがいいのです。 途中、 時には道路の両側の木々の枝をバリバリとなぎ払いながらバスはけっこうなスピードで走り、 11時前にはオックスフォードの中心地に着きました。 地図を見ながらお目当ての中華系の店に行ったのですが、 残念ながら店は移転直後で閉まっていました。 街歩きが主な目的だったので、 さして気落ちもせず、 それでは、 と繁華街に向かいました。

大学の町なので若者が目立ち、 10月半ばというのに観光客の姿も多く、 街全体にとても活気があります。 オックスフォード大学とは39のカレッジの集りの総称で、 市内のあちこちに古くも趣のある立派なカレッジのキャンパスが散在しています。 代表的なのは、 ハリーポッターの映画に使われたクライストチャーチ、 今の天皇が若い時に留学していたモートンカレッジなどですが、 カレッジの他にも有名な図書館、 ミュージアムなど歴史的建造物が街に溢れています。

町の中心地に大きな屋内マーケットを見つけて入ってみると、 小さな店が並び、ファーストフードの店もたくさんありました。お昼時だったせいか、 ひときわ長い行列を作っていたのはレバノン系の店。 並んでいたのは全員と言っていいほど学生でした。 ここはおいしいはず、 と私も若者たちに混じって並び、 トーテリアのような薄いパンにびっしりと詰まった野菜(ベジタリアンを注文)のサンドイッチを買い、 近くのテーブルについてかぶりつきました。 予想通りとっても美味しいラップでした。 買い物には興味がないので、 静かなキャンパス群の裏道を歩いたり、 クライストチャーチの公園のような広い敷地を散歩してチェルトナムに戻ってきました。 小さいながら都会のような賑やかな街は予想以上に楽しく、 これからも、 またどこかに行きたくなったら、オックスフォードに行こう、 と決めまたことでした。
ちなみにキムチ作りは、 生徒のYさんが持っていた冷凍のオキアミを分けてくれ、 そばについて教えてもらいながら無事に出来上がりました。 翌日には少し熟成したようで、 もちろん本場のキムチの深みの味はないのですが、 イギリスで食べる手作りのキムチ、 おいしく食べています。
先週、 紅葉(英語ではオータムカラーと訳しているようです)が終わらないうちに、 秋のコッツウォルズを見に行こうと、 ミズデンというチェルトナムから車で30分ほどの村に出かけました。 この村も大きなマナーハウスが中心にあり、 一方は谷間になっています。 この村からはフットパスが3方角に伸びているので、 コースによって違う景色が楽しめます。














