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Enjoy a day out in the English Countryside
マーク・千夏チャップマン夫妻/ベリーの季節です。
今年は4月から7月半ばまでずっと天候が不順で、雨の日が多く、訪れるお客様が気の毒でした。一日中雨が降っている日は少ないのですが、今日は大丈夫かな、と明るい空を見上げてから15分もすると、空は雲で覆われて雨が降り出し、しばらくすると又やむという繰り返しです。太陽もなかなか出てくれず、今年は夏が来ないまま秋になってしまうのでは、と思ったほどでした。幸い、ここにきてやっと天気が安定してきて、オリンピック関係者はほっとしているのではないでしょうか。6月末、そんな天候不順の中、東京からお客様が見えました。ガーデンデザイナーのマーク チャップマンさんと奥さんの千夏さんです。知り合いの女性二人を同伴に、オランダ、イギリスのフラワーショーなどを観ながらの旅行だそうです。千夏さんは結婚前、イギリスで英語の勉強をしていた時に、ステインクロスで短期間ですがジョンのレッスンを取ってくれたのがきっかけで、その後、南部のガーデンデザインのカレッジに通っている時も、時々遊びに来てくれました。3年前、マークさんのリンカンシャーの実家の近くで行われた結婚式には、ジョンと二人で出席させてもらいました。今年の1月、私が東京に里帰りをした際、初めて二人のオフィスを訪れ、かかわっているプロジェクト、仕事上での苦労話などの話を興味深く聞いたものです。千夏さんがマークさんの良きパートナーとして活躍している様子が伝わってきたのが印象的でした。 今回、ステインクロスに二泊してくれたのですが、夜はお酒も入り、話も盛り上がって楽しい2日間でした。車でコッツウォルドのガーデンを観て回ったあと、ハンプトンコートのフラワーショーに行くとのこと。仕事で使う植物の仕入先で働いているという知り合いの女性達もマークさん達とのガーデン巡りの旅行、とても楽しそうでした。これからも二人の東京での活躍をチェルトナムからジョンと二人で見守っていきたいと思っています。
ふたりの会社のホームページを添えます。興味のある方は開いてみてください。
ブリチッシュ クリエイティブデザイン Britishcreativedesign.com です。
6月、7月は、イギリスはベリーのシーズンです。この国はかなり北に位置するせいで育つ果物は限られていて、リンゴ、洋ナシ、プラムぐらいでしょうか。それ以外の果物はほとんど輸入ものです。そのせいか、みんな、国内で採れるイチゴ、ラズベリーなど(ソフトフルーツとイギリスの人は呼んでいます)の季節をとても楽しみにしています。町を離れると、夏から秋にかけてあちこちのフルーツファームがオープンします。私達もベリーの季節になると、フルーツファームにイチゴ摘みに行くのが恒例となっています。日本のハウスとは違い、広い畑一杯にイチゴが植わっています。今年は天気が悪かったせいか、実をつけたイチゴが腐って出来があまりよくない、とファームの人が言っていました。それでも、畑に行き、葉を手で分けてみると、赤い実がたくさん見えます。完熟したものは口に入れ、ちょっと早めのものを摘んでいきます。入場料はなく、摘んだ分だけの料金を払えばいいのです。イチゴ、ラズベリーの他、ブラックカラント、レッドカラント、グズベリーも植わっていますが、私達が買うのは主にイチゴです。一年分のジャムを作り、残りは、新鮮なうちにクリームをかけてたべたり、冷凍したりします。 実はこの時期、我が家の庭でもベリー類が育っているのです。以前の家の持ち主のおじいさんが、とにかく実のなる植物が好きだったらしく、庭の3分の一は果物畑です。何本もあるリンゴの木の他、ラズベリー、ブラックベリー、日本人には馴染みのない、ローガンベリー、ボイズンベリー、ルバーブ(これはベリーではありませんが)など。ベリー類はまとめて、ルバーブは少しオレンジを加えてジャムを作ります。2,3年前からジョンが庭で採れるベリーでワインを造っています。それほどおいしくはできなくても、冬の寒い時期に、スパイス、砂糖を加えて暖めれば、ムルドワインとしてそれなりにおいしくなるので、私は文句はいいません。毎年、特に手入れをしなくても、悪天候にもめげずに次々と色づいていくベリー達を見ると、仕事が忙しくても、無駄にはできない、とせっせと摘んでしまいます。写真は庭で取れたベリーです。