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Enjoy a day out in the English Countryside

9月はハーヴェストシーズン

9月はハーヴェストシーズン

2020年9月19日

イギリスはもう秋の気配が濃厚です。 時々夏の暑さというより暖かさは戻ってきますが、もう街路樹の枯葉が舞い始めています。 今でもニュースの中心はコロナ関係です。 オックスフォードで開発したというワクチンも実際に何時頃から一般の人が受けられるのかは今のところ未定とのこと。イギリスでは8月まで落ち着いていた感染者の数が9月に入って再び増え始め、先週辺りからは一日の感染数が3千人を越える日が多くなりました。 感染が増加しつつある地方や町、主に北部と中部バーミンガム周辺ですが、地域的に飲食店の営業時間短縮など規制を厳しくしてしのいでいるようですが、学校も始まり普通の生活に戻りつつある中、やはり気の緩みが出てくるのでしょうか。 高齢者世代は用心深く、今でも外出を控えている人が多いのですが、日本と同じで若い世代からの感染が拡がっています。 今月14日からイングランドでは6人以上の集まりが禁止となりました。 海外からの帰国者への自粛対応などを含め、スコットランド、ウエールズ、北アイルランドとそれぞれの国(Nation とこちらでは言っています)でコロナ対策の規制が異なるのがこの国のややこしいところです。 チェルトナムがあるグロスター州内では、昨日は10人、チェルトナムで3人と少しづつ増えてきているのですが、買い物に行く時に気をつける以外は普通の生活です。

日本では見かけないタイプのプラムです。

 

ポーリッジはカラスムギのおかゆのようなものですが、繊維質も多く、健康食として好まれています。 煮るときに熟したバナナとドライデイツを加えて少し甘みをつけています。

私たちは外食はほとんどしないので、毎日、自宅食です。 春からジョンがせっせと畑仕事をしたせいで、7月頃から畑や庭で採れる野菜が増え、スーパーで野菜を買う量が随分と減りました。 レタス類はずっと自前です。中でもソラマメ、トウモロコシの採りたては私には一番のごちそうです。 無農薬で新鮮な野菜はありがたいのですが、限られた種類のものが大量に採れるので、周囲におすそ分けしても十分な量があり、飽きないで食べるにはかなりの工夫が必要となります。 ニンジン、タマネギなどの基本野菜は別として、ズッキーニ、インゲンの類、ほうれん草、ビートルートなどはいかにして無駄にならないように消費するか苦労するところです。 ズッキーニは普段は輪切りにして両面を焼きつけて副菜として使うのですが、うりのように太くて大きいものが続けて採れると、どうして食べようか、と悩みます。 縦半分に割って中をくり抜き、詰め物をしてオーブンで焼く、トマトソースで煮る、薄く切ってキンピラ風に、といろいろ試しました。 結果、大量に消費できるのがフリッターでした。 ズッキーニの種の部分を除いてチーズ用削り器で細かくし、水分を除いたものに粉(これも小麦粉よりもインドのヒヨコマメの粉が合うとわかりました)、タマネギ、卵、そしてギリシャのフェタチーズを加えてまとめたものをフライパンで焼きます。 比較的簡単にできるしおいしいのでこの夏は度々作りました。 ジョンはズッキーニブレッドなるものに挑戦しました。 出来上がりはクルミ&シナモンケーキのようで、味もまあまあおいしいのですが、ズッキーニの存在感がまるでなく改良が必要です。

ズッキーニのフリッター。 塩のきいたフェタチーズが味のアクセントになっています。

ジョンも私も先祖は採取民族じゃないか、と思うほどフリーフッドを採るのが好きです。 今までにも山や野原を歩いた際に、野生のマッシュルーム、ブルーベリー、野いちご、クルミ、栗、イチジクなどなど、様々なものを採取して野生(?)の味を楽しんできました。 イギリスでは残念ながら山菜を採る習慣がないし、知識もないのでせいぜいワイルドガーリックくらい、果物ではサクランボとプラムでしょうか。 8月に出かけたハイキング中、熟した実をつけたプラムの木をフットパス沿いに見つけ大量に取ってきました。 なべにかけて実を柔らかくしてから種を取り、庭のリンゴを煮たものと合わせてヨーグルト、ポーリッジ(オートミール)にかけて頂きます。 余った分は冷凍庫へ。 8月中旬から、リンゴを煮始め、今は庭のトマト、ジョンが種から育て、もったいないからと育った苗を全部鉢に植え庭中に置いたものが一斉に実をつけたのですが、始末するのは私の役目です。 皮と種を取ってトマトソースを作り、これも冷凍。 モロッコインゲンも調理してから同様に冷凍。 何でも手に入るスーパーが近くにあるのに、まるで僻地に住んで冬用の保存食をせっせと作っている心境になります。 これから別のタイプのリンゴが熟してくるので、それは乾燥器で半ドライにして冷凍、とまだ作業が続きます。 時間はかかるしで、時にはうんざりすることもありますが、コロナ騒動の中、お客さまがいない8月、9月をこんな風に食べ物相手に忙しく過ごせるのは喜ぶべきなのでしょうか?

庭のリンゴです。今年は8月末に夏にはめずらしい強風の日があり、半分くらい落ちてしまったのですが、それでもこの量です。 これは表に出して自由に持っていってもらう分です。

 

収穫の一部です。手前はパーぺチュアルスピナッチ。 普通のほうれん草よりも葉も大きく硬く、葉を摘んでもどんどん生えてくるタフな種類です。