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Enjoy a day out in the English Countryside
イギリスは冬です。
実際には晩秋のイギリスですが、国民の感情としては厳しい冬の最中にいる気分だと思われます。 8月まで落ち着いていたコロナ感染者の数が、9月に入って急に増えたことは前回のブログでお伝えしましが、以来、状況は悪化の一途を辿りつつあります。最近は一日の感染者数が二万人を越える日もあります。 救いは春のロックダウンの時期に比べると亡くなる人の数が約4分の1で比較的低く収まっていることでしょうか。 病院、ケアホームが春の経験から備えを十分にしているとのことです。 それでも毎日200人以上の死者が出ています。 急増の主の原因としては、学生がキャンパスに戻り、新入生も含めて飲み会など密な集まりからアッという間に感染が拡がりました。 一時はあちこちの大学で学生が二週間の寮での隔離生活を余儀され、その数は一万人を越えるほどでした。 増加に伴い政府が感染の度合を示す Tier (レベル1-3)を導入しましたが、一番高いTier3になると完全ロックダウンに近い規制がその地域に課せられます。 主に北部なのですが、まず、リヴァプールが、そしてマンチェスター、南ヨークシャーと段々その範囲が拡がっています。 大きな市では、ロックダウン前夜に若者を中心に大勢の人が繁華街に繰り出して騒いでいる様子をニュースで映していました。 感染しても無症状の人が多いので、若い世代は感染を軽くみているふしがあるように見えます。 各自が気をつけて行動すればこんなに増えるはずはないのですが。 日本の感染の数字と比べ、この差はなんでしょうか。 幸い、チェルトナム周辺は比較的落ち着いていて Tier(ティア)1ですが、市内にある大学のキャンパス周辺が小規模ではありますが、感染のホットスポットということです。
せっかく社会全体が普通に戻りつつあったのに、感染二波で小売店、飲食店等の廃業が益々増えるとの予想です。 春のロックダウン時に解雇された人々には国からFarlough(ファーロー)という補助が出て、収入の8割が6ヶ月間支給されましたが、今回はTier3で職を失くした人には給料の3分の2の支給とのことです。
ジョンのお姉さん、ジョアンはマンチェスターでリクルート系の会社に勤めていたのですが、やはり春のロックダウンと同時に解雇になり、このファーローを受け取っていました。 7月に近くまで来たから、と、娘のサラとうちに寄ってくれた時に、ファーローが終っても会社からの退職金もあり、しばらくは生活の心配はないけど、冬に向かって一人で家に閉じこもっているとうつ病になりそう、と憂つうそうに話していました。職探しはするそうですが、7月で60歳(イギリス女性の定年は66歳)、再就職はむずかしいかもね、と2人が帰った後にジョンと話をしていました。 9月にジョンがどうしているか、とジョアンに電話をしたところ、仕事が見つかって、もうそこで働いているとのこと、びっくりしました。 しかも、どうやって再就職できたかを聞いてまたびっくりしました。 8月に娘のサラが、フェイスブックで、「お母さんが会社をくびになり、再就職先を探しているんだけど、誰か心当たりがない?」、と呼びかけたら、なんと返事が二件あり、条件の合うほうの会社に面接に行った結果採用になったそうです。 今は明るく新しい職場に通っているとのこと、心配していたジョンもほっとしたようです。
人ごとではありません。 私たちもコロナの影響で今年は収入がないので、国の自営業の人たちを支援する制度に申請しました。 結果、2人で日本円で約40万円弱ですが支給されました。 オンラインでの申請でしたが、私の身分証明がパスポートしかないため記入できず、直接担当の部署に電話をしたら、担当の男性がとても親切で、私の分の申請をその場で私と話しながらやってくれたのです。 10日以内には口座に振り込み予定です、と言われた時にはちょっと感激しました。 オンライン申請のジョンの分と合わせて一週間後には入金があり、ありがたく家計の足しにさせてもらうことにしました。
9月から高知に住む知り合いの女性のオンラインレッスンが、今月からはチェルトナムに住む駐在員の奥さんの週二回のレッスンが始まりました。 久しぶりの生徒にジョンも張り切っています。夏前からのんびりとやっていたガレージの修理も終え、やっとパートの職探しをする気になったのですが、国中に失業者が溢れているこの時期にパートとはいえ仕事が見つかるのでしょうか。 コロナ感染はイギリスだけでなく、ヨーロッパ中に蔓延していて、冬に向かってどうなるのかしら、と暗い気持ちになります。 でも、チェルトナムに住む私たちの日常は変化もなく、淡々としていつも通りです。 毎年、この時期に書いていた旅ブログが今年は出せないのが私としては残念ではあります。