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Enjoy a day out in the English Countryside
スペイン旅行
10月27日から8泊でスペインに行ってきました。ジョンは9月に一人でテントを背負って国内ですが縦走路を歩いていたのですが、私の方一年半以上チェルトナムから離れることがなかったので、どこかに行きたい気持ちが強く、今回のスペイン旅行は半分は私のためでした。 行きたい国は別にあったのですが、コロナ規制の中、比較的楽に行けそうな国がスペインでした。隔離なし、PCR検査なし、チェルトナムから近いブリストル空港から出発の安い航空券が買えるとわかった時点で目的地は決まりです。それでもよく調べてみると、様々な書類の準備が必要で、しかも全部オンラインだったので、パソコンが得意でないジョンはなかなかうまくいかず出発前日まで、行けないかも、という状態でした。それも何とかクリア、翌朝無事に飛び立つことができました。
飛行機用に用意した医療用マスクをしてのフライトでしたが、行先が小さなジェロナ空港だったせいか、乗客は半分くらいでした。帰りの便は11月に入りシーズンオフになり同じ空港からのフライトがなく、バロセロナ空港からになりましたが飛行機は満席でした。スペイン入国時は用意した書類を提示しただけで、拍子抜けするくらいあっけない入国でした。行先はバロセロナからフランス国境に続く海岸線、コスタブラーバの MalgoDeMar という小さな町です。今回はいつもの「移動しながらハイキング」のパターンではなく、アパート形式のホテルに8日間滞在です。
イギリス人を含めて北ヨーロッパ人の好む夏の休暇は一週間から二週間の間、海岸に寝転んで太陽を浴び、夜はバーやパブに行き、たまに近場の町や観光地を訪れる、というのが一般的な過ごし方です。そんな北国からのホリデイ客が滞在する高層リゾートホテル群がこの海岸沿いには数多くあります。MalgoDeMar にもホリデイ用のホテル街がありますが、シーズンオフのせいか閑散としていました。私たちが借りた部屋は主に地元の人が住む地域の4階建ての小さなホテルで、清潔な台所付きの比較的広い部屋が8泊で290ポンド(約4万円)と格安なのは季節外れのせいでしょうか。ホテルから通りを挟んでですが海が見えます。
このホテルをベースに海岸を歩いたり、ローカル線に乗って近くの町に行ったり、ハイキングコースを見つけて歩いたりして過ごしました。久しぶりの異国の地、私には海岸や街をブラブラ歩くだけでも新鮮に感じたものです。日中の気温は20度前後と泳ぐには寒いのですが、イギリスに比べて地中海の水はそれほど冷たくなく、晴れた日には波打ち際で水着姿で遊んでいる家族連れをチラホラ見かけました。休暇中の私にとっての楽しみのの一つはイギリスでは食べられないシーフッドです。イギリスも海に囲まれているのにどうしてこんなに食生活が違うのか、とは南ヨーロッパに来るたびに感じることです。私がなにがおいしそうか、と目を皿のようにしてメニューを眺める脇で、ジョンは自分が食べられそうな安全なものを探します。けっして冒険はしません。レストランの食事はどれもおいしいのですが量が多いので、夕食の半分くらいはスーパーで買った出来合いのもの(これもけっこういけるのです)を安くておいしいワインで食べていました。
朝から雨模様の一日、海岸線を通るローカル電車でバロセロナに出かけました。ジョンがサクラダファミリアを見たいというので、地下鉄を乗り継いで行ったのですが、雨天にもかかわらず周囲は観光客で賑わっていました。地元のスペイン人が多かったのですが、フランス語、ドイツ語、英語も聞こえてきましたが、さすがにアジア人の姿はありません。壮大なガウディの教会はいまでも建設途中ですが、予定では5年以内に完成とのこと。市内の繁華街も賑やかで、コロナ環境を忘れそうになります。ちなみにスペインの感染率は比較的低く抑えられているようで、規制は屋内と公共の乗り物内でのマスク着用のみです。
帰国前の48時間以内に追跡フォームとテストキットの申し込み(有料)が定められています。イギリス帰国の翌日にテスト用のキットが速達便で届き、のどの奥、鼻の粘着をこすったものを送り返すと、結果をメールで知らせてきます。幸い、二人とも陰性でした。 比較的楽に行け、いい気分転換になったスペインでの休暇でしたが、以前のように気軽に海外に出られるようになるにはまだ時間がかかりそう、というのが旅行後の感想です。
帰国後のニュースでは、他のヨーロッパの国、ドイツ、オーストリア、オランダなどでは感染が拡がり、再び厳しくなった規制やワクチン接種の反対を唱える人たちのデモで騒然としています。イギリスは3度目のワクチン接種が進み(私たちも受けました)強制規制はまったくないのですが、その反動か、一日の感染者が4万人前後です。夏からのこの感染の高止まりでコロナの免疫者が増えているおかげで重症者が抑えられていることもあり、これ以上の規制なしにクリスマスを迎えそうです。
以下の写真は滞在したホテルと滞在中の食事風景です。