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Enjoy a day out in the English Countryside
クリスマスプレゼントいろいろ
先週、ジョンがアメリカから無事に戻ってきました。今回歩いたワシントン州は雨の多い地方として知られていますが、今年の夏から秋にかけてほとんど雨が降らず、山火事が起きるほど気温も高く、歩き始めの2週間はTシャツ一枚で歩いていたそうです。その後、急に気温が下がって雪になり、それが雨に変り3日間ノンストップで降り続けた後はまた雪に変わるという極端な天候の変化の中でのトレイル歩きだったとのことです、一時は10日間近くも連絡が入らず、さすがの私も心配になり、メールが入った時はホッとしたものです。体力もチャレンジ精神もなくした私には考えられないハードな山歩きです。
今年のイギリス南部はワシントン州同様雨が少なく、コッツウォルドも緑の野原が茶色に変っていたのですが、10月中頃から天気のパターンが急に変わり、毎日のように雨が降るようになりました。イギリスの典型的な暗くて鬱陶しい11月の天候に戻ってきまです。街中もコッツウォルドの野原も緑色に戻ったのは嬉しいのですが、過ぎたるは、の言葉通り、太陽が恋しくなります。
今は11月末、街はクリスマス商戦真っ最中です。テレビのCMを見てもクリスマスが近いことがわかります。ハリウッドの有名な俳優が高級ブランド品の装飾品、時計、香水(男性用にはコロン)などをさりげなくアピールしてきます。人々のクリスマスショッピングはイヴの24日まで続きます。家族や親しい人に贈るための買い物を何か月も前から始める人も少なくありません。日本人の私が不思議に思うのは、家族間のプレゼントが一つではなく、二個も三個も用意することです。メインの値が張るもの以外に、靴下などの小物類、チョコレートの他、バス(お風呂)用品の詰め合わせなども人気があります。 だいぶ前のことですが、知り合いの日本人女性からクリスマスに招待されたことがあります。その人が夫のおばさんからもらった、と複雑な表情で見せてくれたのは女性のパンティ。こんなものがプレゼントの対象になるのか、と二人で苦笑いしたものです。別な日本人の友人は、イギリス人の夫がサプライズプレゼントが好きで、よく装飾品をくれるらしいのですが、私の趣味に合わないものばかり、と嘆いていました。私が今冬に使っている室内履きはジョンの亡くなった母親の家にあったものです。クリスマスプレゼントだったようですが、新品だったのでありがたく使わせてもらっています。暖かくて重宝しています。新品の冬用の室内履きがもう一足ありますが、それはジョンのお姉さんが二年前のクリスマスにくれたものです。贈りやすい手頃なギフトアイテムなのでしょう。プレゼントが必ずしももらって嬉しい品ではないことも多いようです。クリスマスを過ぎてしばらくすると、街のチャリティーショップには不用品の持ち込みが多くなるとの話です。 ジョンと私が交換するプレゼントは相手に聞いて用意する実用的なものばかりです。ちなみに去年私が贈ったのはハイキング用のマップケースと毎年あげている箱入りのチョコレート、ジョンが私にくれたのはウオーキング用の靴でした。プレゼントはどれもがクリスマス用の包装紙で包まれ、ワインなどは専用の袋に入れて用意します。子供のいる家庭は包装されて集まったプレゼントは全部クリスマスツリーの下に並べ、25日の朝に家族みんなで開けるのが習慣です。
飽食の時代でもクリスマスだから、といつもより多くのご馳走が並び、ケーキやチョコレートも食べ放題。すでにおもちゃに囲まれている子供にもクリスマスには新しいものが周囲からいくつも贈られます。これが毎年のクリスマスの伝統なのですが、今年は光熱費の高騰の他、生活用品もすべて値上がりしているので、一般家庭は節約のクリスマスを強いられそうです。この際、クリスマスのお祝いを少しダウンサイズするのも環境にとっていいかもしれません。
例年、イギリスでは60歳以上のすべての人に冬季暖房費用として政府から支給があります。一家庭二人だと300ポンド、うちのように一人だと200ポンドですが、今年届いたお知らせには500ポンド(約8万円ちょっと)とありました。12月に入り寒さが本格的になると暖房はかかせないのでありがたい補助です。
アメリカのワシントン州はカリフォルニア、オレゴンの北にありカナダ国境に接している州です。シアトルはイチローが活躍していたマリナーズの本拠地として知られていますが、同じ州にこれだけ厳しいけどきれいな山岳地帯があったとは、ジョンが撮った写真を見るまで私も知りませんでした。以下、何枚かご紹介したいと思います。