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Enjoy a day out in the English Countryside
春 ー ハイキング、畑仕事、そしてネズミ騒動
今年のイギリスは春先から雨がほとんど降らず、4月から5月にかけてずっと晴れの日が続いています。 例年4月は雨が多いので、出かける時は常に天気予報を伺いながらなのですが、今年はその心配がないので、毎週のようにハイキングに出かけています。最近は長くは歩けないので、3-4時間の行程で野原やブナ林などの季節的にきれいなところを選んでいます。毎年必ず行くのがシープスクームの村。 車で30分ほどの谷間に位置する小さな村ですが、ナショナルトラスト所有のブナの林があり、野生のブルーベルとワイルドガーリックの群生が見られます。そのブナ林を抜けて野原を通り、細い車道を行くと、隣のクラナムの村に入ります。 村の中の丘の上を登ると、周囲が開け、微妙に色の異なる新緑のグラデーションが広がっています。 丘の上のベンチで一休みした後は谷に下り、向かい側の丘を登ってシープスクームの村に戻る、今の季節、緑に洗われるようなコースでした。
今年は畑を一緒にやっている中国人の友達が一か月間娘さんの住む北京に行っているので、私が代わりに土起こし、苗の植え付けを手伝っています。 町の郊外にある農園はもう自然の中、気持ちがいいので慣れない畑仕事も特に苦ではありません。 ただ、この畑の土が粘土質でけっこう手ごわいのです。雨が続くとねっとりとしたぬかるみ、晴れの日が続くとガチガチに固くなります。 一か月以上も雨の降らない土はシャベルで起こしても細かくはならず、小さな斧(!)を使って土の塊を砕いていきます。 そこに溝を掘り、コンポストの土を混ぜて苗を植えていきます。 ジョンがグリーンハウスで育てた玉ねぎ、ニンジン、レタス、とうものこし、ケール、ズッキーニなどを植え、これからインゲン、モロッコインゲンの豆類の植え付けが待っています。 日本で買ってきた、春菊、大根の種も撒いたのですが、この粗い土で無事に育つでしょうか。 植え付けが全部終わっても、水やり、雑草取り、と収穫の夏までまだまだ手がかかります。 広い農園は20区画以上ありそうです。 借り手が時間に余裕があるリタイアした人の畑は手入れがよく行き届いていてすぐにわかります。 お隣さんは80代と見受けるお年寄りです。りっぱだった畑がこのところ、年々野菜畑のサイズが小さくなっていくようですが、体力が追い付いていかないのかもしれません。 逆に最近入れ替わった別なお隣さんは、元気な40代位の女性二人(ジョンに寄ればレスビアンカップルとのこと)が熱心に通ってくるので整然としています。 何はともあれ、今は夏の収穫を楽しみに、ジョンの指示に従って土と格闘しています。
以前からガレージに小さな野ネズミが住みついているような気配はあったのですが、巣らしきものを見かけたことはありませんでした。 が、最近、地下室に置いてある食料が齧られているのが見つかりました。 しかも、それが私が大事にしている日本の乾麺となるとほって置くわけにはいきません。 日本語はネズミという一つの単語しかありませんが、英語ではラットとマウスが明確に分かれています。 ラットはドブネズミ等、駆除の対象になる種類。 マウスははつかネズミのように、体調5-6センチの小さなネズミです。 ラットの方は何年か前に庭に現れて、お隣の奥さんがパニックになり、すぐに市に駆除(有料でお隣と折半)を頼んで何とか退治ができました。 でも、まさかこの小さなマウスの被害が出るとは思いませんでした。 地下室にパンにはちみつを塗ったものを仕掛けたら、翌日には二匹もケージに入っていたそうです。 そのネズミはどうしたの、とジョンに聞くと、庭に放した、と聞いてびっくり。 動物を殺せないやさしさはわかりますが、絶対に戻って来るから、と再度餌の仕掛けを頼みました。 その後、なんと、4回も捕獲したのです。 捕まえたネズミはその都度、自宅から300メートルほど離れた、昔のローカル線が歩行者用に整備された道の脇の草むらに放してもらいました。ヤレヤレです。 今頃、ネズミたち、草むらで再会しているかもね、と話しています。
以下、最近ハイキングに行って写したコッツウォルズの春の風景です。