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Enjoy a day out in the English Countryside
コッツウォルズのマナーハウス
今年の夏は雨が少ないので、 天気の心配がないせいもあり、 毎週のようにハイキングに出かけています。 私が以前のように体力的に長時間歩けなくなったので、 今は全行程でも3-4時間ほどになり、 それに伴いコースも変わってきました。 ジョンが地図を広げてその日の行程を決めるのですが、 場所によっては今まで訪れたことがない村を通ることも増えました。 あちこち歩いていると、 いまさらながらマナーハウスの数が多いことに気がつきます。 コッツウォルズと呼ばれる地域は(ジョンに寄ると埼玉県と同じくらいのサイズだそうです)それほど広くないのですが、 その面積の割にはりっぱなお屋敷の数が多いのです。 もちろん、お屋敷の敷地内には入れないのですが、 フットパスを歩いていると、 りっぱな建物や庭の一部が見えることも少なくありません。 産業革命前までは羊毛で潤っていたそうなので、 裕福な人が多かったのでしょう。 その時代に建てられたお屋敷とその周辺の村にあるコテッジが、 起伏の多い地形のせいで、 羊毛産業が寂れた後も、 再開発されることもなく現在に至っているそうです。
小さな谷間にひっそりと建つお屋敷もあり、その目立たないところがセレブの人たちに好まれるのでしょうか。 有名人やロイヤルファミリーのメンバーが大勢住んでいると聞きます。 門に表札があるわけでもなく、 ゲートから館まで何百メートルもあり、 残念ながら、 誰がどこに住んでいるかは全くわからないようになっています。 以前、 ブログに書いた私のイタリア人の友人は、コッツウォルズのマナーハウスに住む家族のハウスキーパーとしてもう何十年も住み込みで働いています。 プロ並みの料理の腕と事務能力もあり、 今は80代になったご夫婦にはかかせない存在です。 こじんまりはしていても立派なマナーハウスです。 以前の持ち主は、 イギリス人の映画監督で「エーリアン」や「グラジエーター」を作ったリドリー スコットだったそうです。 ゲートから2百メートルほど入った奥まったところにお屋敷があります。 他に、元は納屋だったという大きな別棟もあり、 それぞれの建物にプール、 そして、テニスコート、 以前は乗馬用の馬も飼っていました。 ご主人は骨董品を手広く扱う実業家で、 家の中はアンティーク品で飾られ、 ご主人の趣味はクラシックカーの収集だそうで、 広い車庫には昔の車が並んでいます。 奥さんと友人のルアナの二人で家の仲を切り盛りしていますが、 奥さんがとても気さくな人で、 ルアナにランチに呼ばれた時も、 都合が合えば奥さんも同席してくれます。 そのおかげで、 マナーハウス生活をルアナを通してですが、 私もかい間みることができるというものです。
コッツウォルズに家を持つ、 元首相のD.キャメロン、 D.ベッカムなどイギリス人セレブの他にも、 最近はアメリカのスーパーリッチの人たちがマナーハウスを借りることが増えた、 と最近の新聞の記事にありました。 それも超有名人がです。 今一番人気の歌手、 テイラースイフトも最近滞在し、 今月の8月にはアメリカの副大統領、 DJヴァンスも奥さんと共に休暇で何日か滞在していきました。 滞在した屋敷がある村は、 ヴァンスがいる間、 警備のため、 あちこちの道路が封鎖されたせいもあり、 住民には不評で、 村のパブでも歓迎されなかったとか。 そして、 こうしたセレブが支払う滞在費が、 一週間で1-5万ポンド(2百万ー1千万円)と庶民には目をむくような法外な料金だそうです。 村の小さなコテッジさえ、 地元の人には手が届かない住宅価格の高騰ぶり、 マナーハウスとなると庶民には想像もつかない別世界の話です 。私たちのような一般市民は、 景色のきれいなフットパスを歩き、はちみつ色の村を見学するだけでも、 コッツウォルズは楽しめるので、それで十分に満足としましょう。