秋のチェルトナム

19 October 2012


october2012
10月も後半に入りイギリスはもう晩秋の様相です。気温は日中でも13-15度、朝晩は暖房が欠かせなくなりました。夏の平均気温が23-25度位、日が暮れるのも9時過ぎと、日本の夏と比べると随分過ごしやすいですが、その分、秋の訪れは冬が近づいてきていることを意味します。今月末に冬時間に替わると日暮れも1時間早まります。 6月から街の通り沿いを飾っていたハンギング バスケットも9月末に取り外され、今は枯葉が舞っています。積もった落ち葉の歩道を歩くとカサコソと音をたてて楽しいのですが、残念ながら10月頃から雨も多くなり、すべりやすい濡れ落ち葉の道を歩くことの方が多いのです。イギリスにはイチョウも楓もないので、木々が紅葉しても黄色と茶色が混ざったような色で、それなりにきれいで雰囲気はありますが、日本の鮮やかな紅葉とは比べものにはなりません。我が家の周辺も大きな街路樹が多く、風が強い日の翌日は、吹き溜まりになっている家の前に落ち葉がうず高く溜まり、それを片付けるのがこの時期の定期的な仕事となります。庭の隅に囲いを作り、そこに落ち葉をどんどん重ねていくのですが、あふれるほどの葉っぱの山も、一年後にはかさが減り肥料に生まれ変わってくれます。

チェルトナムでは一年を通して様々なフェスティバルが催されますが、10月初旬には10日間リテラチャーフェスティバル(文学際)があり、今年出版された本の著者が来て自著について語ります。今年はハリーポッターの作者、J.K.ローリングもやってきました。ハリーポッターの後の最初の本のということでかなり話題になり、会場には随分と人が集まったそうです。作家の他にも、最近本を出した俳優、ジャーナリストなどの著名人がこのフェスティバルを賑やかにしています。
10月はまた、チェルトナム競馬が始まる月でもあります。障害レース専用の競馬場なので、夏はコースの土が乾き、ジャンプする馬の足を痛めるとかで、10月から翌年の4月くらいまでがシーズンです。特に3月中旬に行われる競馬は、メインのゴールドカップの結果が翌日の新聞の一面に載るほど人気があります。4日間続くこの競馬がある週は、市内、近郊の宿がすべて満室になるそうです。普段は日本からのお客様がほとんどの我がステインクロスも、この週は競馬目当てでアイルランドからやって来る男性のグループの貸切になります。

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この時期、街の商店、スーパーにはハロウィーン用の商品が目立ちます。元々はアメリカの行事ですが、年々イギリスでも盛んになり、当日の夕方には子供たちが(時々はお母さんに連れられて)ハロウィーンの扮装をして近所を回ります。私達もこの日に備えてお菓子を用意しますが、夕方、ベルが鳴り玄関の戸を開けると、小さな魔女に扮装した子が Trick or Treat と言いながら現れると思わず微笑んでしまいます。
10月の店頭には、ハロウィーンの飾りと共にクリスマス商品も並び始めます。クリスマスまでまだ二ヵ月半もあるのに?と思うのですが。そして、ハロウィーンが終わると11月。街はまさにクリスマス一色になります。イギリス人は、暗くて寒い憂つうな冬に向かうこの時期はクリスマスの準備で気持ちをまぎらわせるのかも、と外国人の私は勘ぐってしまうのです。

上の写真は、チェルトナム市内の中心地です。
下の方は、先週、チェルトナムの郊外に行った時に撮ったもので、朝霧がとてもきれいでした。


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庭のハーブ

11 September 2012

ラベンダー シーズン中には時々、切れ目なく続くお客様を送り出すと、次の予約日まで2,3日間が空くことがありますが、そんな日は私にとって休養日となります。掃除、洗濯、アイロンがけなどの雑事はありますが、自分のペースで仕事ができるので気分的にはとても楽です。今日はその休養日。昨日からまるで夏を取り戻したかのような青空、気温も20度を少し越える程度でとてもさわやかです。さあ、何をしようか、と庭に出ると、黒いブラックベリーが目に入りました。そういえば3日ほど採っていなかったのです。庭の隅に植わっていますが、栽培用の品種で、野生のものと違って実も大きくとげがありません。でも実が大きい分ちょっと大味でしょうか。名前の通り真っ黒な実を摘み終わると、今度は花の終わったラベンダーに気がつきました。忙しいとどうしても庭の植物に目がいかなくなり、手入れがおろそかになりがちです。ラベンダーは、花の色がすっかりあせて切り取りの時期です。一株しかないのですが、年々大きくなり、花の量も少しづつ増えてきました。ジョンが、終わった花を集めてポプリでも作ったら、と言っていたので、ふと、挑戦してみようかな、という気になりました。切り取った枝をこそげて、色あせた細かな花を集めるといい香りがします。仕事がシーズンオフになるまでしまっておくことにしました。

ハーブ あまり手入れの行き届いた庭ではないのですが、他にもハーブ類がたくさん植わっています。手のかからないローズマリー、チャイヴ、レモンバーム。ジョンが毎年、プランターに種から育てるオレガノ、タイム、ルッコラ、バジル、ミント、コリアンダー、そして私にとって大事な日本の青じそ。ニラは中国人の友達の庭にあったのを分けてもらいました。チャイニーズチャイヴと言うのだそうです。これも丈夫で、何もしなくても毎年元気に育ちます。私の一番のお気に入りはバジルです。トマトと相性がいいので、トマトサラダに、トマト入りスクランブルエッグにと重宝していますが、何といってもグリーンペスト(ジェノヴェーゼソース)が夏の楽しみです。たくさんのバジルの葉とExオリーヴオイル、ガーリック、クルミ(松の実は高いので)をフッドプロセッサーで混ぜるだけです。出来立てをスパゲティに絡ませて食べると、まさに「夏の味」です。今年は悪天候が続いたせいか育ちが悪く、ペストを作るほどできないのがとても残念です。何年か前に、ジョンとイタリアのトスカーナ地方を歩いたのですが、立ち寄った小さな村の食料品店で、大きな入れ物に入ったグリーンペストを量り売りで売っているのを見てびっくりしました。やはり本場は違う、と寒いイギリスに住んでいることをうらめしく思ったものでした。
他のハーブの使い道としては、レモンバームはクスクスサラダに入れたり、若い葉にお湯をさして蜂蜜をたらすと、さわやかなレモンバームティができます。ローズマリーは、肉やサーモンをローストする時の香り付け、ルッコラは庭のレタス類と一緒にグリーンサラダに、タイムやオレガノはパスタ料理に、と、新鮮なハーブ類は夏から秋にかけて料理をする際の大切な食材です。 日本に住んでいた頃はハーブ類とはあまり縁がなかったのですが、和食の食材のないイギリスでは、単調になりがちな料理の良き助っ人として活躍してくれています。

上の写真はブラックベリーと切り取ったラベンダー、下はタイムとローズマリーの鉢です。

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マーク・千夏チャップマン夫妻/ベリーの季節です。

01 August 2012


july001.jpg 今年は4月から7月半ばまでずっと天候が不順で、雨の日が多く、訪れるお客様が気の毒でした。一日中雨が降っている日は少ないのですが、今日は大丈夫かな、と明るい空を見上げてから15分もすると、空は雲で覆われて雨が降り出し、しばらくすると又やむという繰り返しです。太陽もなかなか出てくれず、今年は夏が来ないまま秋になってしまうのでは、と思ったほどでした。幸い、ここにきてやっと天気が安定してきて、オリンピック関係者はほっとしているのではないでしょうか。6月末、そんな天候不順の中、東京からお客様が見えました。ガーデンデザイナーのマーク チャップマンさんと奥さんの千夏さんです。知り合いの女性二人を同伴に、オランダ、イギリスのフラワーショーなどを観ながらの旅行だそうです。千夏さんは結婚前、イギリスで英語の勉強をしていた時に、ステインクロスで短期間ですがジョンのレッスンを取ってくれたのがきっかけで、その後、南部のガーデンデザインのカレッジに通っている時も、時々遊びに来てくれました。3年前、マークさんのリンカンシャーの実家の近くで行われた結婚式には、ジョンと二人で出席させてもらいました。今年の1月、私が東京に里帰りをした際、初めて二人のオフィスを訪れ、かかわっているプロジェクト、仕事上での苦労話などの話を興味深く聞いたものです。千夏さんがマークさんの良きパートナーとして活躍している様子が伝わってきたのが印象的でした。 今回、ステインクロスに二泊してくれたのですが、夜はお酒も入り、話も盛り上がって楽しい2日間でした。車でコッツウォルドのガーデンを観て回ったあと、ハンプトンコートのフラワーショーに行くとのこと。仕事で使う植物の仕入先で働いているという知り合いの女性達もマークさん達とのガーデン巡りの旅行、とても楽しそうでした。これからも二人の東京での活躍をチェルトナムからジョンと二人で見守っていきたいと思っています。
ふたりの会社のホームページを添えます。興味のある方は開いてみてください。 
  ブリチッシュ クリエイティブデザイン Britishcreativedesign.com です。



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006.JPG 6月、7月は、イギリスはベリーのシーズンです。この国はかなり北に位置するせいで育つ果物は限られていて、リンゴ、洋ナシ、プラムぐらいでしょうか。それ以外の果物はほとんど輸入ものです。そのせいか、みんな、国内で採れるイチゴ、ラズベリーなど(ソフトフルーツとイギリスの人は呼んでいます)の季節をとても楽しみにしています。町を離れると、夏から秋にかけてあちこちのフルーツファームがオープンします。私達もベリーの季節になると、フルーツファームにイチゴ摘みに行くのが恒例となっています。日本のハウスとは違い、広い畑一杯にイチゴが植わっています。今年は天気が悪かったせいか、実をつけたイチゴが腐って出来があまりよくない、とファームの人が言っていました。それでも、畑に行き、葉を手で分けてみると、赤い実がたくさん見えます。完熟したものは口に入れ、ちょっと早めのものを摘んでいきます。入場料はなく、摘んだ分だけの料金を払えばいいのです。イチゴ、ラズベリーの他、ブラックカラント、レッドカラント、グズベリーも植わっていますが、私達が買うのは主にイチゴです。一年分のジャムを作り、残りは、新鮮なうちにクリームをかけてたべたり、冷凍したりします。 実はこの時期、我が家の庭でもベリー類が育っているのです。以前の家の持ち主のおじいさんが、とにかく実のなる植物が好きだったらしく、庭の3分の一は果物畑です。何本もあるリンゴの木の他、ラズベリー、ブラックベリー、日本人には馴染みのない、ローガンベリー、ボイズンベリー、ルバーブ(これはベリーではありませんが)など。ベリー類はまとめて、ルバーブは少しオレンジを加えてジャムを作ります。2,3年前からジョンが庭で採れるベリーでワインを造っています。それほどおいしくはできなくても、冬の寒い時期に、スパイス、砂糖を加えて暖めれば、ムルドワインとしてそれなりにおいしくなるので、私は文句はいいません。毎年、特に手入れをしなくても、悪天候にもめげずに次々と色づいていくベリー達を見ると、仕事が忙しくても、無駄にはできない、とせっせと摘んでしまいます。写真は庭で取れたベリーです。

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ステインクロスのブログスタート

10 February 2012

チェルトナムチェルトナムでB&Bを始めて今年で13年目になります。今月から始めるブログ、パソコンが苦手の私には大きなチャレンジですが、少しづつコッツウォルドの四季の移り変わり、チェルトナムでの暮らしなどをご紹介していければ、と考えています。

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