ハイキングのお勧め

01 June 2012

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4月始めからずっと続いていた不安定な天候は5月に入っても変わらず、訪れるお客様が気の毒でしたが、20日過ぎから急に天気のパターンが変わり、やっと遅い春らしくなりました。突然、街中が明るくなった気がします。 先週、好転したしたお天気の下、千葉からきていた私の友人達と一緒にコッツウォルドにハイキングに行ってきました。陽射しは強いものの、青空の下、菜の花の黄色い絨毯、小麦畑の緑の絨毯とパッチワークのような田園風景の中を、観光客も行かない小さな村を4つ巡りながらの4時間の楽しいウォーキングでした。野原にはキンポウゲ、サンザシの白い花、フットパスの合間に歩く田舎道の道路わきはレースフラワーが満開でした。5月はコッツウォルドが一番華やかな季節です。 農家の私有地である、羊や牛が散らばる牧草地を横切ったり、小麦畑の真ん中を通るフットパスが通ることもあるのですが、歩く人の権利として誰でも入って行けます。利用するハイカー達も牧草地を区切るゲートはきちんと閉める、犬は必ず綱をつけるなどマナーは徹底しているようです。

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コースとしては、コッツウォルドウエイというイギリス人に人気の縦走路を始め、ウインドラッシュトレイルなどいくつかの縦走路があり、また、ハイキングコースを載せた本も出ていますが、私達が歩くのはもっぱらジョンが決めたオリジナルコースです。 チェルトナムに住み始めてから、明日はハイキングと決めた前日は、ジョンが2万分の1の地図を拡げてフットパスをなぞりながら周遊コースを作ります。これまでさまざまなフットパスを歩いてきましたが、これはいいコースというのは意外と少ないのです。先週歩いたのはそんな少ない気に入ったコースの中の一つです。 実は本人はコッツウォルドよりも湖水地方でBBをしながら山岳ガイドをやりたかったのですが、諸事情で湖水地方は無理とわかり、チェルトナムに落ち着いた次第です。15歳頃にはもう住んでいたマンチェスターから一人で湖水地方に行き、17歳の時には一人で乏しい資金で南フランスを2週間歩いてきたという、根っからの自然好きです。私と知り合ってからも、機会があるごとに二人でキャンプ道具を背負って山旅を続けてきました。 24年前に、アメリカ東部を縦断する3千キロ以上もある長いアパラチアントレイルを二人で5ヵ月半かけて歩いたのですが、最後まで歩き通せたのもジョンのおかげです。私にとっては一生に一度の大冒険でした。

may 2012 sumiko 007.JPGここ2,3年、少しづつですが、ハイキングが目的でコッツウォルドを訪れるお客様が増えてきていますが、私達にとっては嬉しいことです。アップダウンの少ないコッツウォルド丘陵は無理なく楽しめるハイキングには最適です。

一番上の写真は、菜の花畑、サンザシの花、牧草地と層のおもしろさが気に入ったものです。二番目はきんぽうげ、菜の花とは違い自然な黄色の野原です。三枚目はハイキングの途中で出会ったロバです。馬は(乗馬用)よく見かけるのですが、ロバとの出会いは珍しいです。人懐っこいかわいいロバたちでした。

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アフタヌーンティ 初体験 !

30 April 2012

bluebells for blog
今月の写真は先週コッツウォルドにブルーベルの群落を見に行ったときのものです。毎年、4月の末から5月の始めにかけて林の中に群生するブルーベルは、バラと並んでイギリスの人々にとってとてもなじみの深い花です。4月、5月はまた野原で生まれたばかりのかわいい子羊がみられる時期でもあります。とことことお母さん羊の後を追う姿はいつ見ても気持ちを和ませてくれます。
でも今回は、ブルーベル、子羊のことではなく、アフタヌーンティ体験のことを書いてみたいと思います。

bluebells for blog先日、日本人の友人から、市内にあるホテルが改装されアフタヌーンティを始めたので行ってみない、と誘われました。
正直、特に甘いものが好きというわけではなかったので、アフタヌーンティにはまったく興味がなかったのです。日本から訪れる人には時々、イギリスに来たからにはあの三段重ねを是非試してみたい、とブロードウエイのリゴンアームス、アッパースローターのローズオブマナーホテル等に行く人も時々いるのですが、私が自分で行くことはまったく考えてもみませんでした。それでも、その改装されたホテルは家からも近いし、予約もいらない、料金も二人で20ポンドと手頃だったので、まあ、一度くらいは、とお付き合いすることになりました。
友人と二人で午後2時半頃にホテルに行くと、通りに面した、こじんまりとしたサンルームのようなところに通されました。ランチの時間は終わったらしく室内は人影も少なく静かです。アフタヌーンティを二人分注文すると、長く待たされることもなく、お茶のセットとケーキのトレイが運ばれて来ました。三段重ねではありますが、一番上にはジャムとクロテットクリームだけ、二番目は3種類のケーキと小さなスコーンが一つ、一番下には、フィンガーサンドイッチと呼ぶ一口サイズのサンドイッチです。スモークサーモン、キューリ、ハムの3種類。ケーキのほうはエクレア、フルーツタルト、キャロットケーキで、すべてが小ぶりなのは、アフタヌーンティの料金にしては低額のせいかもしれません。お茶はアールグレイ。ティバッグではなくちゃんとお茶の葉を使ってあり、おいしいお茶でした。ケーキ類の方は、イチゴジャムが市販のものらしく、イマ一、というくらいで、他はすべておいしく、「合格」と二人で勝手に採点したものです。なにより、ガラス張りの落ち着いた雰囲気の中で、とりとめのない話をしながら飲むお茶は、日常の生活を忘れてゆったりとしたひと時を提供してくれました。 アフタヌーンティ、初体験の印象は? たまにはいいかも、です。でも、ゆったりとした雰囲気に浸りたいなら、別に三段重ねでなくても、スコーンとお茶のセットのクリームティで十分というのが正直な感想です。小さくてもケーキを三つ、甘いジャムとこってりとしたクリームのスコーンを食べた後は少しばかり胸焼けが残りました。
ブログに書く気でホテルに行ったわけではないので、残念ながら写真はなしです。でもお茶とケーキのセットの写真付きの方がイメージが伝わりますよね。 カメラを持っていかなかったことちょっと反省しています。

私達が行ったホテルの名前と住所;
  The Montpellier Chpter
Bayshill Road,
Montpellier,
Cheltenham
Tel: 01242-527788



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イギリスの空について

20 March 2012

時々、お客様から、「イギリスの暮らしでいいところは何ですか」と質問されます。そんな時は、「いいところは緑が多いのと、空が広いところです」と答えます。山が多い日本と比べると、国土のほとんどが平地で、空の広さにはいつも圧倒されます。イギリスには一日に四季があると言われるほど天気が変わりやすく、晴れていたのにあっという間に曇ってきて、雨も降り出すのに、15分後にはまた晴れて、のパターンの日もめずらしくありません。雲の流れが速く、まるで台風が来たときのようにどんどんと流れていきます。上空の風が強いのでしょう。我が家の台所の流しの前は大きなガラス張りの窓で、西の空がよくみえます。この仕事を始めた頃は、慣れないお客様相手の仕事に疲れたとき、よく台所の前に立ってぼんやりと雲の動きを眺めていたのもです。そうしていると何となく気持ちが落ち着いてきたものです。
山歩きの好きな私達は、時々、コッツウォルドにハイキングに行きますが、青空の下、緑の野原を歩くのは日本の山歩きとはまた違う楽しさがあります。特にコッツウォルドは緩やかな丘陵地帯なので、丘の上がもう地平線です。野原と空を背景に、のびのびと枝を広げた大きな木がよく映えます。以前、日本のテレビで、故里の風景を描いたというイギリス人女性の絵を紹介していましたが、まさに何もない野原に大きな木が一本ポツンと立っているものでした。こんな風景がイギリス人にとってのカントリーサイドの原風景なのでしょうか。

イギリスの空もう一つ私が好きなのは、夕方の空の色です。日本と比べ緯度がずっと北に位置するせいで、夏は日が暮れるのが遅く、夜の10時頃、周辺が暗くなってからも西のそらに明るさが残り、その色が感動的にきれいなのです。まさにトワイライト色とでもいうのでしょうか。そこに星が一つ、二つ、時には三日月が加わると、空が幻想的にさえ見えてきます。ただ、冬はその広い空が低くどんよりとした灰色の雲に覆われて、暗いイギリスの冬を一層暗くするマイナスの面もあるのですが。。。
イギリスの空




コッツウォルドを訪れたら、村めぐりもクリームティも楽しいですが、短い時間でも、広い空が見えるところでゆったりとした時間を持つのも一つの楽しみではないでしょうか。そこが野原で、羊たちがのんびりと草をはんでいれば、完璧にイギリスの田舎の風景にひたれます。
イギリスの空
今回の写真は、二月末に神戸から英語の勉強に来た愛子さんが撮ったものです。大学で写真同好会に所属しているそうで、さすがに上手で、雰囲気がよく出ていると思います。「とにかく、写真を撮っていると楽しいです」と二週間の滞在中に撮った1700枚以上の写真の中から、空と雲をテーマに愛子さんと二人で選びました。

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コッツウォルドのスノウドロップ

10 February 2012

スノウドロップ2月ももう中旬、日本では暖かい地方で梅の花が咲き始めるころでしょうか。
イギリスはまだまだ真冬の寒さが続いています。庭に来る野鳥のための水入れに厚く氷が張ってしまうので、毎日水に入れ替えなければなりません。それでも、段々と日が延びていくのがわかり、陽射しも明るさを増して、少しづつですが春が近づいてきているのを感じます。
そして、イギリスの春を一番早く知らせてくれる花がスノウドロップです。
寒さにもめげず、白い可憐な花は私の大好きな花の一つです。5年前に庭に植えた球根が増えて、小さな群落を作ってくれるようになりました。

コッツウォルドにはスノウドロップで有名なガーデンが二つあります。一つはペインズウィックのロココガーデン、もう一つはチェルトナムからサイレンセスターに行く途中にあるコールズボーンガーデンです。幾種類ものスノウドロップの花が林やなだらかな斜面をびっしり埋めて白い絨毯を作ります。
普段は比較的静かなロココガーデンもこの時期は大勢の人が訪れます。コールズボーンガーデンの方は私有地ではスノウドロップの咲く時期のみに公開しています。

両ガーデンのスノウドロップも見事ですが、私は、コッツウォルド散策時、雑木林やコテッジの周辺にひっそりと小さく群生しているスノウドロップの方がこの花に似合っているような気がします。
これからスノウドロップに続き、クロッカス、黄水仙と咲き始めると、街もコッツウォルドも春らしく華やかになってきます。

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