オープンガーデン/市民農園について

18 August 2013


 006.JPG今年は6月から宿泊の予約が多く、お客様のお世話で6月、7月がアッという間に過ぎてしまいました。気がついてみれば8月ももう後半、随分と久しぶりのブログの更新になってしまいました。
今回は、7月に見えたお客様と行ったオープンガーデンについてです。 横浜の大きなガーデンセンターに勤務されているYさんは休暇でコッツウォルドに見えた方で、ステインクロス滞在中、チェルトナムの近郊にあるガーデンセンター、ヒドコットなどの有名なガーデンの他に、個人の家の庭を公開するオープンガーデンのプログラムで3軒の個人の庭を訪れました。個人の庭を開放するオープンガーデンの存在は知ってはいましたが、おもに花のきれいな6,7月にかけてなので、その時期は仕事が忙しく私自身訪れたことはありませんでした。イエローページという庭を公開する家のリストもあるそうで、Yさんが選んだのはチェルトナムから行ける3軒、そのうちの一軒がたまたま日曜日ではなく月曜日がオープンデイだったので、同行させてもらうことにしました。夏の間、主に日曜日にイギリス中の庭自慢の人が自分の家の庭を公開するシステムで、寄付として小額の入場料を払ってもらい、庭を見せる仕組みで、訪問者が置いていったお金は慈善事業に寄付されるそうです。私達が訪れた家の持ち主は、全国紙のガーデニング欄に記事を書いていて、コッツウォルドに住んでいる女性とのことです。
当日、Yさんがジョンの運転する車でキフツゲイトガーデンなどを訪れた帰りに待ち合わせて一緒にそのお宅に向かいました。サイレンセスターの近くの「村」と呼ぶには語弊があるような小さな集落の、そのまた外れにそのお宅がありました。コッツウォルド地方には王室のメンバーを始めとする大勢の著名人が住んでいたり、セカンドハウスを持っていると聞きますが、門に名前が出ているわけではないので、どこにだれが住んでいるかはまったく不明です。 歩いていて広い敷地に囲まれた大きなお屋敷やマナーハウスはよく見かけますが、きっとそういう人たちが住んでいるのでしょう。 私達が訪れた家は小さな教会の横にあり、以前は牧師館だったのでしょうか、周辺には家もなく、午後4時過ぎという遅い時間に着いたせいか、庭に訪問者の数も少なく、全体にひっそりとしていました。大きなコテッジの玄関の中に箱が置いてあり、5ポンド入れてください、と横に書いてありました。写真はコテッジの正面です。さすがに華やかで彩りもよくとてもきれいでした。庭自体はあまり広くありませんが、さまざまな植物や花が植わっていて、あまり手を加えないコテッジガーデンの印象でした。Yさんは仕入れも担当しているそうで、さすがに植物について詳しく、なるほど、と私は感心してうなずくばかりです。コテッジの裏に回ると、50代ぐらいの女主人らしい人が訪問客と話しをしていました。裏庭には野菜畑の他に、試験的に植えているというメドウフラワー(牧草地に自然には生える野生の花々)の一角もありました。一通り見て回って戻ってくると、女主人が、ここでお茶を飲んでいってください、とコテッジの横にある小さな別棟に案内してくれました。そこのテーブルの上にはガーデンの四季折々の花を撮った写真集が置いてあり、季節によって変化するガーデンの雰囲気が写真から伝わってきます。
コッツウォルドには度々ハイキングで出かけてはいますが、住んでいる人の家の庭を覗く機会はなかなかないので、今回、個人宅の庭をじっくりと見られたのはいい経験でした。広い庭を常にきれいにしておくには大変な手間とセンスが必要なのだ、とあらためて感じたことです。

014.JPG今年の7月は何年かぶりに気温が上がった夏らしい夏でした。中国人の友達と共同で借りている市民農園(こちらではアロットメント(Allotment)と呼んでいます)の畑の野菜が例年になくよく育ち、どっさりと野菜が採れています。元々は友人が他の人と始めたのですが、その人が抜けてしまい私達に話を持ってきた次第です。私よりもジョンが乗り気で、もう5年くらいになるでしょうか。友人も私たちも野菜作りは素人なので、いろいろと思考錯誤がありましたが、年毎に少しづつ畑らしくなってきました。農園は郊外にあり、我が家から自転車でも20分くらいかかるので、私は時々の雑草取りと収穫時に車で行く時ぐらいで、農園の近くに住む友人とジョンが頑張っています。農園の中を見渡すと、借り手が時間的にゆとりのある年金生活者の人畑がやはり手入れが行き届いているようです。野菜の他にも花を植えたり、石畳を敷いてテーブルや椅子を置いてお茶を楽しんだりしています。農園の隅に小屋を掛けて鶏を飼っている人もいます。共通する趣味の人が集まっているせいか、みんな親切で、野菜作りのアドバイスをしてくれたり、一杯とれた収穫物を分けてくれたりして、たまにしか行かない私にも、メンバー同士の和やかさが伝わってきます。011.JPG始めの頃は土が粘土質で、こんな土で野菜が育つのかと思いました。粘土質の土は雨が降るとねっとりとして、土が乾くとガチガチに硬くなり、いずれにしても雑草取りが大変なのです。それでも主に二人の努力のせいで土も大分改善されて、いろいろな野菜が育つようになりました。ニンジン、ジャガイモなどは形もさまざまで泥落としも大変で、収穫したものを料理していると、買ったものの方がずっと楽と思うこともありますが、形は悪くても、無農薬の採れ立ての野菜はやっぱり味がちがうのです。ちなみに、一緒にやっている友人のご主人はイギリス人、一人娘ともども、典型的なイギリス人の味覚(?)を持っていて、ごく限られた野菜しか食べてくれない、と嘆いています。ジョンのお父さんも、"I'm not a rabbit"と言ってサラダ類には手をつけません。イギリスは寒い気候のせいか、根菜以外は育つ野菜の種類が限られています。今でこそスーパーではどんな野菜でも買えますが、全体としては、イギリス人には野菜、特に生野菜を食べる習慣があまりないように見受けられます。でも、農園を見渡すと、実に様々な野菜が植わっているのです。定番の野菜のほかにも、アーティチョークやめずらしいレタスの類なども植わっています。もっともっと農園が増えて、自分で野菜を育てる楽しみがわかるようになれば、野菜好きのイギリス人が増えるのではないか、と思うのはちょっと楽天的すぎるでしょうか。
写真は、私達のあまり整然としていない畑と収穫した野菜です。ジャガイモ、いんげん、ソラマメ、レタス、ズッキーニ、スイスチャードで、今は順調に大きくなっている日本カボチャを楽しみにしているところです。










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オープンガーデン・市民農園について

18 August 2013


 006.JPG今年は6月から宿泊の予約が多く、お客様のお世話で6月、7月がアッという間に過ぎてしまいました。気がついてみれば8月ももう後半、随分と久しぶりのブログの更新になってしまいました。
今回は、7月に見えたお客様と行ったオープンガーデンについてです。 横浜の大きなガーデンセンターに勤務されているYさんは休暇でコッツウォルドに見えた方で、ステインクロス滞在中、チェルトナムの近郊にあるガーデンセンター、ヒドコットなどの有名なガーデンの他に、個人の家の庭を公開するオープンガーデンのプログラムで3軒の個人の庭を訪れました。個人の庭を開放するオープンガーデンの存在は知ってはいましたが、おもに花のきれいな6,7月にかけてなので、私自身、仕事が忙しく訪れたことはありませんでした。イエローページという庭を公開する家のリストもあるそうで、Yさんが選んだのはチェルトナムから行ける3軒、そのうちの一軒がたまたま日曜日ではなく月曜日がオープンデイだったので、同行させてもらうことにしました。夏の間、主に日曜日にイギリス中の庭自慢の人が自分の家の庭を公開するシステムで、寄付として小額の入場料を払ってもらい、庭を見せる仕組みで、訪問者が置いていったお金は慈善事業に寄付されるそうです。私達が訪れた家の持ち主は、全国紙のガーデニング欄に記事を書いているそうなので、ある意味ではプロのガードナーと呼ぶべきかもしれません。
当日、Yさんがジョンの運転する車でキフツゲイトガーデンなどを訪れた帰りに待ち合わせて一緒にそのお宅に向かいました。サイレンセスターの近くの「村」と呼ぶには語弊があるような小さな集落の、そのまた外れにそのお宅がありました。コッツウォルド地方には王室のメンバーを始めとする大勢の著名人が住んでいたり、セカンドハウスを持っていると聞きますが、門に名前が出ているわけではないので、どこにだれが住んでいるかはまったく不明です。 歩いていて広い敷地に囲まれた大きなお屋敷やマナーハウスをよく見かけますが、きっとそういう類の人たちが住んでいるのでしょう。 私達が訪れた家は小さな教会の横にあり、以前は牧師館だったのでしょうか、周辺には家もなく、午後4時過ぎという遅い時間に着いたせいか、庭で見かけた訪問者の数も少なく、全体にひっそりとしていました。大きなコテッジの玄関の中に箱が置いてあり、5ポンド入れてください、と横に書いてありました。写真はコテッジの正面です。さすがに彩りもよくいい雰囲気でした。庭自体はあまり広くありませんが、さまざまな植物や花が植わっていて、あまり手を加えないコテッジガーデンの印象でした。Yさんは植物の仕入れも担当しているそうで、さすがに詳しく、なるほど、と私は感心してうなずくばかりです。コテッジの裏に回ると、50代ぐらいの女主人らしい人が訪問客と話しをしていました。裏庭には野菜畑の他に、試験的に植えているというメドウフラワー(牧草地に自然には生える野生の花々)の一角もありました。一通り回って戻ってくると、女主人が、ここでお茶を飲んでいってください、とコテッジの横にある小さな別棟に案内してくれました。そこのテーブルの上にはガーデンの四季折々の花を撮った写真集が置いてあり、季節によって変化するガーデンの様子が写真から伝わってきます。
コッツウォルドには度々ハイキングで出かけてはいますが、住んでいる人の家の庭を覗く機会はなかなかないので、今回、個人宅の庭をじっくりと見られたのはいい経験でした。広い庭を常にきれいにしておくには大変な手間とセンスが必要なのだ、とあらためて感じたことです。

014.JPG今年の7月は何年かぶりに気温が上がった夏らしい夏でした。中国人の友達と共同で借りている市民農園(こちらではアロットメント(Allotment)と呼んでいます)の畑の野菜が例年になくよく育ち、どっさりと野菜が採れています。元々は友人が他の人と始めたのですが、その人が抜けてしまい私達に話を持ってきた次第です。私よりもジョンが乗り気で、もう5年くらいになるでしょうか。友人も私たちも野菜作りは素人なので、いろいろと思考錯誤がありましたが、年毎に少しづつ畑らしくなってきました。農園は郊外にあり、我が家から自転車でも20分くらいかかるので、私は時々の雑草取りと収穫時に車で行く時ぐらいで、農園の近くに住む友人とジョンが頑張っています。農園の中を見渡すと、借り手が時間的にゆとりのある年金生活者の人畑がやはり手入れが行き届いているようです。野菜の他にも花を植えたり、石畳を敷いてテーブルや椅子を置いてお茶を楽しんだりしています。農園の隅に小屋を掛けて鶏を飼っている人もいます。共通する趣味の人が集まっているせいか、みんな親切で、野菜作りのアドバイスをしてくれたり、一杯とれた収穫物を分けてくれたりして、たまにしか行かない私にも、メンバー同士の和やかさが伝わってきます。011.JPG始めの頃は土が粘土質で、こんな土で野菜が育つのかと思いました。粘土質の土は雨が降るとねっとりとして、土が乾くとガチガチに硬くなり、いずれにしても雑草取りが大変なのです。それでも主に二人の努力のせいで土も大分改善されて、いろいろな野菜が育つようになりました。ニンジン、ジャガイモなどは形もさまざまで泥落としも大変で、収穫したものを料理していると、買ったものの方がずっと楽と思うこともありますが、形は悪くても、無農薬の採れ立ての野菜はやっぱり味がちがうのです。ちなみに、一緒にやっている友人のご主人はイギリス人、一人娘ともども、典型的なイギリス人の味覚(?)を持っていて、ごく限られた野菜しか食べてくれない、と嘆いています。ジョンのお父さんも、"I'm not a rabbit"と言ってサラダ類には手をつけません。イギリスは寒い気候のせいか、根菜以外は育つ野菜の種類が限られています。今でこそスーパーではどんな野菜でも買えますが、全体としては、イギリス人には野菜、特に生野菜を食べる習慣があまりないように見受けられます。でも、農園を見渡すと、実に様々な野菜が植わっているのです。定番の野菜のほかにも、アーティチョークやめずらしいレタスの類なども植わっています。もっともっと農園が増えて、自分で野菜を育てる楽しみがわかるようになれば、野菜好きのイギリス人が増えるのではないか、と思うのはちょっと楽天的すぎるでしょうか。
写真は、私達のあまり整然としていない畑と収穫した野菜です。ジャガイモ、いんげん、ソラマメ、レタス、ズッキーニ、スイスチャードで、今は順調に大きくなっている日本カボチャを楽しみにしているところです。










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